トチノキの胸高直径・樹高の測定

風光明媚な森と湖のまち、相模原市緑区に「若柳・嵐山」があります。「望星の森」はこの中にある面積0.3haの斜面地です。わたしたちはここにトチノキを植林し、各幹に管理番号をつけ、その成長を継続的に調査・分析しています。
この日の午前はこの調査に取り組みました。具体的な作業は、地際(じぎわ)から1.3mの高さの幹の太さをメジャーで、樹高を逆目盛検測桿で測定し、ワークシートに記録するというものです。逆目盛検測桿とは、釣り竿のように段階的に伸ばすことができる構造になっていて、樹木と同じ高さになるまで伸ばしたときの目盛で樹高を測定できるものです。
嵐山の活動は、NPO法人「緑のダム北相模」を中心に、森林に関わる分野を研究する大学ゼミ、ボランティア団体、様々な個人が集まり、それぞれの取り組みが一体化した活動です。本校の生徒諸君の調査成果も、全体で共有されます。

間伐

この日の午後は、2本のスギの間伐を行いました。遥か上方で弦(ツル)で隣の木とつながっていて、いくらロープで引いても倒れません。このような場合、始めたからには必ず最後までやり遂げなければなりません。方針を変更して、根元を切断してもその木は宙吊りの状態のままになってしまいます。また、弦でつながった隣の木の方を切り倒すことは、倒す方向が制御できないため、してはいけないこととされています。今回の場所はすぐ横を電話線が通っているところでもありました。
1本目には本当に難儀しましたが、皆で力を合わせてなんとか倒すことができました。
倒した木は番号で管理されていて、長さと太さを測定の後、枝を落とし、適切な長さに切り揃え、この日の活動を終えました。

(講座担当:大谷光夫・佐藤修)

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望星の森20150920