11月23日に実施された「2025年度日本魚類学会年会 中高生研究発表会」にて、本校3年次の芦谷朋樹さんが「植食動物の行動研究から決定する人工藻場礁の新たなかたち」というテーマでポスター発表を行いました。

 今回の発表内容は、論者と所縁のある「鳥取の海の磯焼け防止」を目的とし、その主原因となるムラサキウニHeliocidaris crassispinaとアイゴSiganus fuscescensの食害をいかに防ぐかを、行動学・機能形態学の両側面から科学的にアプローチした研究です。近年、生命科学で軽視されがちな基礎研究の豊富な情報量からは、強い興味・関心と試行錯誤の積み重ねが感じられ、高校生らしい研究として大変素晴らしいものでした。

 初めて日本魚類学会で発表を行うということで、緊張した様子で本番を迎えましたが、「海の生き物が大好き」が溢れた多くの研究者と共に充実した時間が過ごせたようです。

 彼の探究心の強さと行動力の大きさは凄まじく、今後の研究活動に目が離せません。

 
引率:栗島・輿水