コドラード調査(区画調査)とは、区画を設けて、どのような動物や植物が生息しているか調査を行い、森を保全するためには、どのような管理が適切か考察していきます。

毎木調査

「望星の森」に植樹したトチノキの毎木調査をおこない成長状況と環境への寄与を考察します。
生徒の声『トチノキは落葉広葉樹で、幹と枝だけの様相を呈したこの時期は個体を識別するのは容易なのですが、調査はとても困難でした。なぜなら、「望星の森」はかつて崩落した急斜面地で、今回の調査は最も高所に植えたものが対象だったからです。
足元には大きな石がゴロゴロと転がり、つかまるものといえば調査対象のトチノキくらいのもの。そんな難所で恐怖心と戦いながらの調査となりました。
恐る恐るそこから撮影した写真はよい眺めなのですが(^^; 』

枝打ち

枝打ちを行い、スギの木の成長を促します。
生徒の声『スギの枝打ち作業に取り組みました。こちらも初めての人にはちょっと怖い、高所での作業。梯子を使って、ノコギリで枝を落としながらのぼっていきます。
梯子は斜面上側から木に立て掛けます。絶対に外れないよう下は地面に突き刺し(牛の角のような構造になっています)、上は鎖で木に巻きつけます。また、作業する人は腰に命綱を付けるので安全です。
そうは言っても最初は怖いですかね。特に今回は高所斜面に立つスギでしたらから(^^;』

トチノキの胸高直径・樹高の測定

風光明媚な森と湖のまち、相模原市緑区に「若柳・嵐山」があります。「望星の森」はこの中にある面積0.3haの斜面地です。わたしたちはここにトチノキを植林し、各幹に管理番号をつけ、その成長を継続的に調査・分析しています。
この日の午前はこの調査に取り組みました。具体的な作業は、地際(じぎわ)から1.3mの高さの幹の太さをメジャーで、樹高を逆目盛検測桿で測定し、ワークシートに記録するというものです。逆目盛検測桿とは、釣り竿のように段階的に伸ばすことができる構造になっていて、樹木と同じ高さになるまで伸ばしたときの目盛で樹高を測定できるものです。
嵐山の活動は、NPO法人「緑のダム北相模」を中心に、森林に関わる分野を研究する大学ゼミ、ボランティア団体、様々な個人が集まり、それぞれの取り組みが一体化した活動です。本校の生徒諸君の調査成果も、全体で共有されます。

間伐

生徒の声『2本のスギの間伐を行いました。遥か上方で弦(ツル)で隣の木とつながっていて、いくらロープで引いても倒れません。このような場合、始めたからには必ず最後までやり遂げなければなりません。方針を変更して、根元を切断してもその木は宙吊りの状態のままになってしまいます。また、弦でつながった隣の木の方を切り倒すことは、倒す方向が制御できないため、してはいけないこととされています。今回の場所はすぐ横を電話線が通っているところでもありました。
1本目には本当に難儀しましたが、皆で力を合わせてなんとか倒すことができました。
倒した木は番号で管理されていて、長さと太さを測定の後、枝を落とし、適切な長さに切り揃え、この日の活動を終えました。』

測量

20160224望星の森_ポケットコンパスNPO緑のダム北相模では、森林整備の状況、植生の状況について、地図と関連付けてWeb上で閲覧できるシステムを使ったデータベース化に取り組んでいます。そのためには正確な緯度・経度が必要となりますが、枝葉が電波の障害になるポイントについては昔ながらの測量と組み合わせる必要があります。
今回は2つのポイントについて、測量を実施しました。