学園オリンピック~日頃の成果を競い合い、自己の可能性を伸ばします~
生徒の知識や技能を高め合うための学園独自の行事です。全国から集まった付属校生が寝食を共にしながら研修を行い、部門ごとに日頃の学習成果を全力を出して競い合います。成し遂げることの歓びを実体験すると同時に、友情もさらに広がります。
全9部門からなる学園オリンピックは、学園独自の教育プログラムです。対象となるのは付属高等学校と中等部の全生徒で、「芸術(音楽)」部門、「スポーツ大会」(高校生のみ)が東海大学湘南キャンパスで3日間のコンクールと競技を繰り広げます。それ以外の7部門は、東海大学嬬恋高原研修センターを会場に夏季セミナーが開催されます。他者と競い順位づけすることが学園オリンピックの狙いではなく、生徒たちが相互に刺激し合い、切磋琢磨しながら成長していく場となっています。優れた才能を早期に発見し、それを一層大きく育てるという重要な役割も担っています。優秀な成績を収めた生徒には、優秀賞、奨励賞、努力賞などの賞が与えられ、奨学金が得られる東海大学への特別推薦の道も開かれています(医学部を除く)。
国語部門 | 小説の部、評論・エッセイの部、詩・短歌の部の3分野に分かれて作品を創作。講義も受けながら「読んで、考え、書く」体験を重ねます。 |
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数学部門 | 数学的センスを伸ばし、数学に対する興味を深めることを目標に、講義とプロジェクト学習を通じて数学の面白さを発見します。 |
理科部門 | 嬬恋高原の豊かな自然を活かし、運動、エネルギー、化学変化、生物の多様性、地形、天体などさまざまな分野について実験や観察を行い、問題の発見と解決能力を養います。 |
英語部門 | 「英語だけの世界で新しい自分を見つけよう」をテーマに、国際人としての教養とコミュニケーション能力の向上をめざします。 |
芸術(造形)部門 | 大学・高等学校の教員が専門的視点から課題を用意し、デッサン、造形表現、スケッチ、作品の発表と評価を互いにし合うことで、自らの想像力向上につなげます。 |
芸術(音楽)部門 | 音楽コンクールを中心に、大学教員と東京交響楽団からの講師による公開レッスンやセミナー、アンサンブル練習と発表などを通じて音楽の世界を楽しみます。 |
知的財産部門 | 暮らしを豊かにするアイディアをテーマに自らのアイディアを実現するための活動を行います。多くの意見を聞き、解決法を見出す技術についても学びます。 |
ディベート部門 | ディベート競技とその準備を通じて、情報収集・問題分析能力とコミュニケーション能力を高めます。リーダーシップとチームワークの重要性を体感します。 |
スポーツ大会 | 個人、団体の成績を競い合うとともに、学校ごとの総合成績を競い合います。単に勝敗を競うだけでなく、各学校間の交流にも大きな役割を果たしています。 |
ヨーロッパ研修旅行
島国日本に生まれ育ってきた私達は、世界に目を向け、他国の立場や社会生活などを理解し、その中でどう対応すべきかを考えなくてはなりません。
ヨーロッパは狭い地域に20カ国以上がひしめき、国境はイギリスを除きほとんどが陸続きです。ヨーロッパの歴史や人々の考え方が日本と異なるのはそのためでしょう。
それぞれの国が歩んできた歴史を知り、多くの人達に接しつつ生活や文化に触れ、波乱の道を歩んできたヨーロッパを理解することはとても意義のあることです。
- ヨーロッパ各王国の中心であった都市を訪問し、西洋史に登場する建造物等を直接目にすることにより歴史を身近なものとして把握する力をつける。
- 団体生活を通じて、温かい心と心のふれあいの中で人を愛し、理解し協調する感性を養い、幅広い人間形成をはかる。
主な訪問先 | 12月下旬の11日間 |
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ドイツ | ノイシュヴァンシュタイン城、 ミュンヘン(クリスマスマーケット、ニンフェンブルグ宮殿) |
オーストリア | ザルツブルク(モーツアルトの生家、大聖堂) ※「聖しこの夜」が初めて歌われたオーベルンドルフの記念堂で合唱 |
フランス | パリ市内(シャンゼリゼ通りのイルミネーション、セーヌ河クルーズ)、 ルーブル美術館、ヴェルサイユ宮殿 |
建学記念論文
学校法人東海大学建学50周年を記念し、創立者松前重義博士が掲げた建学の理想を未来へ継承・発展させていくための人材育成をはかるものです。
応募論文の中から、松前重義博士の建学の理念に啓発された思想を培う独創力豊かな作品を中心に審査され、最優秀・優秀賞など入選者には奨学金が交付されます。
成果発表会
本学園では、スケールメリットを活かして、お互いの研究内容を発表し、切磋琢磨することで生徒の学究意欲向上や交流、教員間の理科・数学教育の情報交換の場として、毎年2月に成果発表会を開催しています。国立研究開発法人「日本科学技術振興機構」(JST)では、生徒の理科・数学・科学技術に対する興味・関心・知的探究心を育成するための事業を実施しており、東海大学の付属高校・中等部の企画が、毎年数多く採択されています。また、その趣旨から、JSTの採択テーマ以外の、各付属校で展開している理科・数学教育の活動での参加もできることとしています。